妄草の想原

妄想、連想、感想、そして愛想

【読書】 「チルドレン」を読んでみた

伊坂幸太郎作品紹介シリーズ第二回。

短編集辺りからやってみようかと思っているので、今回はこちら。

 

 

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「チルドレン」

初期の作品であり、好きな作品である。

本の裏にあるあらすじをいつものように書いてみる。

 

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。

彼を中心にして起こる不思議な事件の数々。

何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。

ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

 

全体的な紹介としては、陣内を中心にした短編集ってところで。

じゃあ、各話紹介をザックリと。

 

【バンク】

銀行強盗に遭遇した鴨井と陣内。

人質になった銀行の客、銀行員は手足を縛られ、お祭りで売ってるアニメのお面を被せられて陣内は立ち向かう。

結果、周りに迷惑をかけるw

怯える人質の為に何かの映画のマネしてアカペラで歌う陣内、場が和む。

あとは、鴨井と陣内の出会いの回想だったり、陣内が援助交際している父親を軽蔑してる話だったり。

しばらくしたら、解放される人質。

そこに居合わせた盲目の男、永瀬が語る事件の真相とは?

 

【チルドレン】

家庭裁判所で働く武藤、色々と自由な先輩の陣内。

この時の陣内は、軽蔑していた父親との事は綺麗さっぱり吹っ切れたらしい。

陣内はこの仕事に向いているが、マネは出来ないと思いだされる陣内の奇行。

そして植えつけられるトラウマw

ある日、万引きして送致された少年木原志朗の調査を始める。

保護者としてやってきた父親と、少年の様子がおかしいが、陣内のアドバイスで打ち解ける。

ただ、志朗少年が語る父親の話と、目の前にいる父親の話と食い違いがあり。

 

【レトリーバー】

永瀬の恋人、優子が仕事中にふと思いだしてた学生時代の話。

陣内がレンタルショップの女性店員に告白すると、永瀬と一緒に呼ばれ見物する。

ちなみに、鴨井は「興味ない」と言って参加していない。

無事、振られジュースに買いに行った陣内は高架歩道のベンチを見て、ある小説を引用し「失恋した俺のために、今、この場所は時間が止まっている」と主張して、周りを見てみる。

二時間もずっと同じ様子で動かずにしている、不機嫌なカップル、鞄男、ヘッドフォン男、読書女。

しかも、読書女は本を読み進めてい無いと言う。

本当に世界は陣内のために止まってしまったのか?

 

【チルドレンⅡ】

家事係に異動した武藤。

離婚調停を担当している武藤と、親父に犯行して喧嘩した少年の様子を伺う(少年のバイト先で飲む)陣内。

父親がカッコ悪いからと喧嘩してしまった少年と、浮気と離婚を繰り返す大人。

「俺たちは奇跡を起こすんだ」と主張する陣内が、大人のカッコイイ所を見せて奇跡を起こせるのか?

 

【イン】

陣内がバイトしているからデパートの屋上に来いと言うので、陣内はバンドの演奏でもするのかと思ってやってきた永瀬と優子。

デパートでジュースを買いに行った優子を待っていたら、屋上のイベントでブラスバンド部の演奏の為にやってきた女の子と会話する。

最初は盲導犬のベスに興味を持ったのかなと思ってたら優子の鞄が狙いであったが永瀬の感覚の鋭さと言うか、機転と言うかで未遂に終わる

次に、いつの間にか陣内がやってきたが、いつも聞きなれた陣内の足音と違い戸惑う。

ベスの様子もおかしい。

だけど、話している様子は陣内だった、どうやって永瀬に近づいたのか?

ここで、父親を軽蔑していた陣内が吹っ切れたきっかけになる場面が。

 

登場人物についても、具体的な事書くことないな。

【陣内】

この短編集の影の主役であり、色々とおかしい子。

社会人になっても、独自の感性で動いたりしてるし、言ってる事も滅茶苦茶で。

あと、バンドマンでギターと歌が上手い。

 

【鴨井】

陣内の友人だけど、最初の「バンク」しか出てこない。

 

【永瀬】

盲目の男、「バンク」の事件をきっかけに鴨井、陣内の友人になる。

盲導犬のベスを連れている。

 

【優子】

永瀬の恋人、ベスと張り合っている。

 

【武藤】

家庭裁判所の陣内の後輩。

陣内の発言に振りまわされている。

 

 

感想としては、本当に良い作品で。

初期作品だからね、読了感のまぁ良い事で。

「大人がカッコ悪いからグレるんだ」と言う陣内のセリフは、すごく頭にこびり付いた。

無茶苦茶だけど、カッコイイ大人です。

マネしたくないけど。