妄草の想原

妄想、連想、感想、そして愛想

【読書】 「新釈走れメロス 他四篇」を読んでみた

森見作品も、もう6回目かぁ。

今回は、短編集だねコレ。

 

 

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森見登美彦著「新釈 走れメロス 他四篇」

「新釈」って感じを今まで「しんやく(新約)」と勘違いしてた・・・。

「しんしゃく」って読みますのね。

この作品も、安定の腐れ大学生が活躍します。

どんな作品かって言うと、ザックリ言うと昔の純文学の森見版であり、舞台や人物を京都の街の腐れ大学生に置き替えたと言うか。

でも、世界観は同一なので、他の短編作品に複数出演している人物も居る。

イメージ的には、作品の形としては伊坂幸太郎の「終末のフール」と同じ?違うか?

 

 

あらすじを書こうと思ったら、本の後ろに書いてなかったので、適当に。

山月記

京都吉田界隈にて、一部関係者のみに勇名を馳せる孤高の学生「斎藤秀太朗」の話。

小説を書くことに全てを賭けるが、ある日失踪してしまう。

その後、彼の後輩であった夏目と言う男は警察官になっていた。

ある日京都の大文字山にて不可思議な事件が。

巡査長と一緒に捜査していたら、事件の元凶は斎藤秀太朗であった。

そして、彼は今までに何があったのかを夏目巡査に語る。

 

・藪の中

ある映画「屋上」は話題になっていた。

上映までに内容から何まで秘密にしていたのが理由である。

監督の鵜山、出演者の渡邊氏と長谷川さんの複雑な関係。

渡邊氏と長谷川さんは元恋人の立場である。

今は鵜山と長谷川さんが恋人になっている。

そして、その映画は実話を元にした渡邊氏と長谷川さんの話だった。

それを関係者が「屋上」について、監督や出演者について話している。

それは称賛もあれば批判もある、だいたい批判だけど。

地味に、斎藤秀太朗も語っている。

 

走れメロス

「詭弁論部」に所属していた芽野は、たまに講義に出てみるかと大学に行ったら、今日は学園祭だった。

地味に、その学園祭が「夜は短し歩けよ乙女」の学園祭の様子と瓜二つで。

で、部室に行ってみたら部室は閉鎖され代わりに「生湯葉研究会」の立て札が。

抗議をしに「図書館警察長官」の所に行くが、ある出来事により人を信用出来なくなった長官は詭弁論部を救いたいのなら「美しき青きドナウ」に合わせてブリーフ一丁で踊り学園祭のフィナーレを飾れと突きつける。

だが、「姉の結婚式があるから待ってくれ明日の暮れには戻る」と告げる。

そして、代わりに友人の芹名を置いておくと。

芽野が約束を守れるようなら、人を信用してみようか(孤独地獄はもう飽きた)と思った長官。

連れてこられた芹名は言う「あいつに姉は居ないぞ」と。

何としてでも約束を守ってもらおうと芽野を捕らえようとする長官。

長官の魔の手から逃げ、何としても約束を守らない芽野の逃亡劇。

 

桜の森の満開の下

哲学の道の桜の下の満開の桜。

人の居ない時間はそれは恐怖でしかなかった。

その男は「斎藤秀太朗」を尊敬していた小説家志望の腐れ大学生だった。

ある日、哲学の道の桜の下である女性に出会う。

何だかんだでその女性と同棲し、女性のアドバイスで小説家として成功する。

段々と暮らしは豪華になり、名声も得て、何不自由ない暮らしをしていたが、ふと何かが違うと感じた男は・・・。

 

・百物語

イギリス語学留学から帰国した森見氏が、友人のF君に「百物語」の催しに誘われる話。

それは、学生劇団の主宰者である「鹿島さん」が開いた催しである。

だが、その鹿島さん自体が色々と謎の多い男であった。

森見氏が当日集合場所に来てみたら、今までのお話の登場人物が勢ぞろいしている。

この短編のまとめのお話なのかしらん?って印象だった。

 

 

あぁ、あらすじだけでこんなに長くなった!!

登場人物はザックリと書こうと思う。

・斎藤秀太朗、散々あらすじにも書いたが、「走れメロス」以外はだいたい登場してる小説家志望の男。

この短編集の主人公と言っても過言ではないのかもしれない。

至るところ佳境である大作を書き続けているが、その大作は誰も見た事がない。

そして、何故か一部から尊敬を受け、それを当然とする強メンタルの男。

秋刀魚が好き。

 

・鵜山「藪の中」に登場する映画サークルに所属する映画「屋上」の監督。

実際は、恋人である長谷川さんを撮る事に異常なまでの執着を見せている。

映画に対して情熱を注いでいると周囲に思われてるが、如何に長谷川さんを綺麗に撮れるか情熱を注いでいるだけであり・・・これ、ネタバレか?

しかし、城ケ崎さんと相島さんと鵜山さんで「三羽烏」と言われてるって事はサークル名「みそぎ」であり、四畳半神話大系と繋がってるのか?もしくは読者サービスか?

 

・芽野史郎、「走れメロス」の主人公にして、詭弁論部所属の業の者。

「詭弁論部に芽野と芹名あり」と豪語するが、あくまで自分で言ってるだけである。

森見作品によくいる腐れ大学生であり、怠惰であるが正義感は強い。

だが、その正義感もすぐに飽きるので多分B型(←偏見)

親友の芹名曰く「熱しやすく冷めやすい」と。

 

・芹名雄一、芽野の親友であり、互いに一目置いていた。

その皺深き脳にはラテン語が詰められているらしい。

一目置くべき相手だと感じたのは、「パンツ番長戦」のすさまじい戦いからであった。

ちゃらんぽらんな芽野に比べ、芹名はシャレた眼鏡が似合う頭の切れる男である。

芽野は熱しやすく、芹名はいつも冷静であった。

そんな対照的な二人であり、互いに軟弱なことを言いだしたら、鉄拳制裁を加え互いに切磋琢磨し、更なる高みを目指していた。

ちなみに、この二人は地味に以降の作品にも出演している。

 

・図書館警察長官、親友と初恋の人に裏切られ人を信用出来なくなったが、この孤独地獄に生きているのも疲れているらしい。

 

・須磨さん、二人の初恋の相手であり、実は長官も初恋の相手であった。

詭弁論部に現れ、二か月でほぼ全ての男を恋に落とした罪深い乙女である。

湯葉とコーラを愛するヘビースモーカー。

常に携えているノートには黒魔術の呪文のような「詩」を書き散らしたり、悩める人には「猫炒飯」を振るまう優しさを見せている。

 

嗚呼、メロス以降は紹介するキャラ居ない・・・。

クセのある個性的なキャラ居ないしね。

 

もう、ここまでで約2500文字書いてるからね、感想書きたいけど、文字数。

まぁ、強いて言うなら「桃色ブリーフは破廉恥だなぁ」って思いました。