妄草の想原

妄想、連想、感想、そして愛想

【読書】 「四畳半神話大系」を読んでみた

森見作品紹介シリーズ3回目。

今回は、アニメにもなったアレ。

 

 

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森見登美彦著「四畳半神話大系

よくよく考えたら、「太陽の塔」の次にコレだったんだね、先に「夜は短し歩けよ乙女」を紹介したの失敗したかしらん?

しかも、2017年5月のこの時期に「アニメにもなった」なんて言ったら確実に「有頂天家族」と勘違いされそうwww

2017年の春アニメだもんね、2期だけど。

この作品がアニメ化されたの・・・いつだっけ?

 

ちなみに、この表紙は、初期の表紙で、今書店で並んでる黒髪の乙女の絵がでかでかと描かれたアレじゃないところに「かなり前に購入しました感」を醸し出す、文庫だけど、購入した時期を見たら平成20年3月、うわ、9年前!!

 

じゃ、いつも通りのあらすじを。

私は冴えない大学3回生。

バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。

悪友の小津には降り回され、謎の自由人樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。

いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻ってやり直したい!

さ迷い込んだ4つの平行世界で繰り広げられる滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。

 

主な登場人物はと言うと。

・主人公である「私」、例によって、名前はない。

鴨川幽水荘の四畳半に住む、バラ色のキャンパスライフを目指すも、小津と出会った事によって無意義な大学生活を余儀なくされた腐れ大学生。

どのサークルに入っても、和気藹々な雰囲気に馴染めなく小津と出会い2年間を棒に振る。

・今回の黒髪の乙女である「明石さん」は孤高であり、完璧な女性であるが、割と変人である。

何故か樋口師匠の弟子になっていて、「私」や小津を理解してしまう器が広いのか、ある意味残念な人なのか。

蛾が苦手で、そのギャップはもうかわいい。

森見作品ファンの男性は、だいたい明石さんが好き(と思ってる)

・「樋口師匠」は小津と明石さんの師匠であり、なんの師匠かは不明。

1話では縁結びの神様と偽り、2話では「私」も弟子になっている、4話では貸した本を返さない迷惑な人である「私」の上の階に住む鴨川幽水荘の住人。

・樋口師匠の友人である「羽貫さん」は美人歯科衛生士であり、酔うと人の顔を舐める癖のある人。

羽貫さん、樋口師匠と一緒に「夜は短し歩けよ乙女」にも同名の人、出てたね。

・映画サークル「みそぎ」の城ケ崎先輩は一見水も滴るいい男であるが、樋口師匠と悪戯合戦を繰り広げていたり、ラブドールの「香織さん」を愛でたりしている紳士。

・相島先輩は、「みそぎ」では副会長、その裏では「福猫飯店」の一部である「図書館警察」の長官である。

彼も小津に降り回されて・・・。

・「私」の親友である「小津」、その紹介文の罵詈雑言の羅列は「私」の偏見が伺える。

そんな「私」と運命の黒い糸で結ばれていて、どのサークルを選ぼうと「私」を全力でダメにさせる疫病神のような男である。

裏の主人公であり、「私」の知らないところで縦横無尽の活躍をしている男。

樋口師匠の弟子でありながら、城ケ崎先輩の手先にもなって、両者の悪戯合戦に加担すると言う悪辣な男である。

しかも、1話で「私」が好きだった女性「小日向さん」と付き合っていると言うwww

疫病神、妖怪、そんな言葉が似合う男である。

 

キーワードとしては、「猫ラーメン」「もちぐま」「コロッセオ」がある。

猫ラーメンは「太陽の塔」からあるけど、店主は樋口師匠と城ケ崎先輩の争い「自虐的代理代理戦争」の立会人であったりと、それはそれで謎である。

もちぐまは明石さんが所有する餅のように柔らかいスポンジ製のくまのぬいぐるみ。

コロッセオは、「私」の好機のキーワード、各話によってその現れ方は違う。

 

おおまかな流れと感想でも。

主人公である「私」が映画サークル「みそぎ」、樋口師匠の弟子、ソフトボールサークル「ほんわか」、謎の秘密組織「福猫飯店」に入っては後悔し、2年の時を無駄に過ごし、どこに入っても親友の小津に降り回されて・・・。

文章的には、最初の部分、小津の紹介部分、小津とのやりとり、占い師の会話、最後の部分とコピペかと言うくらいに似たような文章が続き(微妙には替えられてる)

パラレルワールドものだけど、読み進めると、断片的な話と、各人物像が様々な方向で浮き上がっては繋がったりするので、それはそれで面白い見かただったり。

だいたいの展開は、最後には唾棄すべきものであり、語るに値しないものである。

赤面することうけあいなハッピーエンドとはほど遠いが、ハッピーエンドでしょう。

 

この作品のアニメも割と良いのでおすすめしたい。

 

で、なぜ森見作品の男性ファンはだいたい明石さんが好きと断言するのか。

昔、ミクシィの森見作品のオフ会に行った時の好きな女性キャラの明石さん率と、誰もが明石さんを求めて参加していたということがあり。

でも、好きな作家のオフ会って、だいたい他の作家の話になるよね。

 

どっかに、明石さんみたいな妙齢の女性は居ないものか・・・。

無論、「私」に対する明石さんのような女性な!!