妄草の想原

妄想、連想、感想、そして愛想

【読書】 「恋文の技術」を読んでみた

森見作品紹介シリーズ第七弾!!

何も考えずにやってきたけど、もう七回もやってるのかぁ・・・。

今回紹介する作品はこちら↓

 

 

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森見登美彦著「恋文の技術」

書簡体小説にして、個人的に一番好きな作品です。

書簡体小説とは、登場人物の書簡(手紙)を重ねることにより、間接的にストーリーが展開していく小説ってウィキ先生が言ってた。

太宰治の「パンドラの匣」がそうかなと思ったらググったら出てこなかった。

夏目漱石の「こころ」、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」が出てきた。

今回も安定の腐れ学生が主人公です。

 

あらすじ。

京都の大学院から遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。

無聊を慰めるべく、文通修行と称して京都に住むかつての仲間達に手紙を書きまくる。

文中で友達の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙はいつまでも書けずにいるのだった・・・。

 

「無聊」が読めない・・・意味もわからない・・・。

「ぶりょう」と読み、「退屈」って意味らしい(ググった)

 

さて、主な登場人物でも。

・守田一郎、この物語の主人公にしてダメな大学院生。

教授にあまりにもダメだと言われ、能登鹿島にクラゲ研究しに送りこまれた無知無知野郎。

文通修行と称して友人、先輩、妹や知人に手紙を出してる。

その目的は手紙一つで女性を篭絡する「恋文の技術」を習得し、恋文代筆のベンチャー企業を興すことであるが、意中の女性には手紙を書けず。

あと、天狗ハムばかり食べてる。

 

・小松崎友也、守田氏の友人にして「マシマロマン」の称号を持つ男。

守田氏に恋愛相談をする「阿呆のパイオニア」であり、外堀を埋めるも色々と裏目に出てしまう不器用にして不運な男。

あと、おっぱい星人

 

・大塚緋沙子、守田氏、小松崎氏の先輩であり、研究室に君臨する女王。

下手すると教授より偉そうな美女であり、周りを降り回すのが好きである厄介なお姉様である。

般若心経のマンドリンを所有する「洛北マンドリン四天王」の一人らしい。

 

・谷口誠司、能登鹿島臨海研究所に所属する守田氏の指導員、その厳しさから「軍曹」と呼ばれ、守田氏を罵倒する日々である。

謎の腔腸動物を浸した怪しげな「精力剤」を愛飲し、守田氏を「チェリーボーイ」と呼ぶ。

あと、般若心経のマンドリンを持つ「洛北マンドリン四天王」の一人。

同じ四天王の「ヒサコ・オオツカ」との関係とは?

 

森見登美彦、守田氏の所属するクラブの先輩にして駆け出しの作家。

あとがきで「これは守田氏から見た森見登美彦氏であり、現実の森見登美彦氏はこんなヘナチョコ野郎ではない」と書いてある。

なぜ守田氏は森見氏と文通をしているのか、「森見さんなら恋文の技術を習得してるはず!!」とその教えを賜る為に文通してるが、返ってくるのは愚痴と妄想と小説の相談。

そして、守田氏の手紙によりアイディアを頂き「夜は短し歩けよ乙女」を書き上げたとか。

時期的に、そこらへんの時代なのかしらんって思った。

 

・守田薫、守田氏の妹にして本質を突くのが好きな女子高生。

ニーチェ著作権の本を読む好奇心旺盛な子であり、森見登美彦氏の愛読者。

そして、森見登美彦氏の著作権を狙っている。

将来の夢は「宇宙飛行士か高等遊民、でなければ何にもなりたくない」と言う。

高等遊民は父の自伝がベストセラーにならないと無理」と言う兄のツッコミが入る。

そんな父は「家族会議」が好きらしい。

 

・三枝麻里子、小松崎氏が好きな女性。おっぱいが大きいらしい。

そして、森見登美彦氏の読者。

 

・間宮少年、守田氏がかつて家庭教師をしていた「見どころのある少年」である。

新しくやってきた家庭教師の「マリ先生」(三枝麻里子)に恋する故に小松崎氏を敵対視する、おっぱい好きの少年。

そっち方面の好奇心の旺盛さに守田氏も「赤ちゃん誕生のシステムの勉強はほどほどに」と言ってしまう程である。

見どころがある少年だ・・・。

 

・伊吹夏子、守田氏と同輩の女性にして、守田氏が想いを寄せている人。

大学卒業してからは就職しているが、時々研究室に遊びに来ている模様。

彼女も森見登美彦氏の愛読者である。

守田氏の妹、マリ先生、伊吹さんの三人で森見登美彦氏の愛読者の会「大日本乙女會」を結成している。

 

 

で、この作品が俺の中で一番好きと断言したのは、単純に笑えるくらいに面白いからである。

5話の小松崎氏に送った手紙の「おっぱい」の文字の多さ、守田氏最大の黒歴史になるであろう「おっぱい事件」は勿論、数々の名言。

 

「おっぱいに精神を支配された者は哀れである」

「方法的おっぱい懐疑」

「おっぱいから自由になること、すべてはそこから始まる」

「おっぱいは世界に光をもたらす。光あれ」

「おっぱい万歳」

「おっぱいも恋心も、秘すれば花

 

おっぱいしか名言はないのか(セルフツッコミ)

そう、これは「書簡体小説」なんかではない、「おっぱい小説」なのだ!!

って言いたくなるくらいに「おっぱい」の文字の多さ。

 

そんな作品が嫌いな男子は居ない!!

 

多分、森見ファンの男性に「一番好きな作品は?」と質問したら、ほぼ100%この作品が出るのでは?って思うほどのおっぱい小説です。

おっぱい好きは紳士の嗜みである。

 

最後に、みなさんもご一緒に。

 

おっぱい万歳!