妄草の想原

妄想、連想、感想、そして愛想

【読書】 「有頂天家族~二代目の帰朝~」を読んでみた

前回は、有頂天家族の1巻を紹介したので、今回は、2巻です。

 

 

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森見登美彦著「有頂天家族~二代目の帰朝~」

 

 

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で、こちらがアニメの全体帯。

2017年春アニメの二期の方ですね。

コレを書いてる時点でアニメの方は完結してないので、ネタバレはほどほどにしたいけど、別に読んでる人はどうせ結末知ってるので、そんなの関係ねぇ!!

控えるけどね、ネタバレ。

 

 

あらすじ紹介。

狸の名門・下鴨家の矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。

皆が恐れる天狗や人間にもちょっかいばかり。

そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎ”二代目”が英国より帰朝し、狸界は第困惑。

人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を探しているし、平和な日々はどこへやら・・・。

矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ!!

 

 

人物紹介は、この巻からの新登場のキャラか、適当に言ってみる。

・二代目、赤玉先生の跡取りだった男、そして容姿端麗な英国紳士。

ナポレオン金貨を使って優雅な暮らしをしている。

100年前に赤玉先生に長崎から浚われて二代目として育てられたが、ある日一人の女性を巡って三日三晩休まず争い、負けて姿を消した。

で、彼が京都に戻ってから物語が始まった。

現在、赤玉先生は弁天を跡取りに考えている為、二代目を跡取りにすることは考えてい無い。

帰ってきて迷惑そうな赤玉先生と、二代目をどう呼べば良いのかわからない矢三郎の会話が好きだ。

「今後やつを二代目と呼ぶのはまかりならんぞ」

「困っちゃうな。それではどうお呼びすればよいのですか?」

『猥褻紳士』とでも呼ぶがよかろう」

文庫版225ページより。

この会話、凄く好きだ!!

 

・満天屋、幻術使いの謎の男。

金曜倶楽部と繋がりがあり、寿老人の下で色々と暗躍している。

元々は、地獄にいたラーメン屋であったとか。

 

南禅寺玉瀾(ぎょくらん)、南禅寺家総領の妹。

将棋が好きで、矢一郎兄さんと色々と両想いだったりする。

互いにお堅いから進展はね・・・。

 

・夷川呉一郎、夷川家の長男。

出奔していたが、父八雲の死後、僧侶姿で京都に帰ってきた。

これまでの非礼を詫びて下鴨家と和解するけど、矢一郎が偽右衛門になった日、彼は・・・。

 

・阿波の金長一門とは、京都の下鴨家と交流のあった一門。

ちなみに、前巻クライマックスでの下鴨家のピンチをきっかけに偽叡山電車に化けれるようになり、祖母の薬の力で人間の姿に化けれるようになった矢二郎が旅に出て、途中で四国の金長一門に挨拶に向かう。

両家とは色々あるが、江戸時代からの繋がりがあるらしい。

矢二郎が金長一門に挨拶に向かう時、まさかの人物が滞在していた。

あぁ、凄いネタバレをしてない事を意識してるなぁwww

・星瀾(せいらん)金長一門の娘、穴を掘るのが好きな狸。

昔、矢二郎の偽叡山電車に乗ったことがある事があると言う。

あと、彼女の名付け親は下鴨総一郎であるらしい。

矢二郎がかつて(叶わぬ)片思いしていた海星と名前が似ているし、出会い方も出会い方だったので、多分何かしらのフラグが立ったと思う。

人間の姿が「絶望先生」のマリアちゃんっぽいなぁ、ってアニメ観て思った。

こっちの方が可愛かったけど。

 

・菖蒲池画伯は、狸の絵を描いて居る狸好きの画家。

その絵の技術は淀川先生も絶賛している。

寿老人から依頼された地獄の絵を預かっている。

それは満天屋がかつて居た「地獄」であり、仏の絵をそこに付け足した事で地獄から這い上がってきた、言わば恩人になるのかしら。

 

だいたいこんなもんか?

二巻になっての変化はどうだろ。

金閣銀閣が二代目の影響を受けて英国紳士気取ったり。

弁天さまは世界を旅しているし、帰ってきてからは赤玉先生の所に頻繁に来ているみたいだし。

淀川先生は「金曜倶楽部」を追い出され散々な目にあっているが、矢三郎と「木曜倶楽部」を結成し狸鍋を食べることを止めるように説得している。

この巻で、母の名前(桃仙)が判明したり。

なぜ、海星が矢三郎の前に姿を現さないか。

そして、化けの皮が丈夫な矢三郎の弱点(目の前にすると化けられないって意味での)とは?

ちなみに、100年前の赤玉先生と二代目の戦いの原因となった女性は、弁天に瓜二つだったとか。

弁天は世界の旅の途中、イギリスで二代目に遭遇したとか。

そこが二代目が帰朝してきた原因でもあるのかと。

二人の間は、まぁ複雑で。

 

この巻の結末としては、綺麗に収まった前巻と違って、今回は悲しい終わり方をしたなぁと。

これもまた、先生の作品としてはあまり無いのでは?

そうでもないか?

次巻は、矢二郎兄さんは幸せになって欲しいなと、そんなに愛着ないけどそう思った。

1巻から2巻まで、かなり時間(7年くらい?)空いたから、3巻が出るのはいつになる事か?

ましては文庫になったら更に待つなぁ。